お通夜はもともとは、故人と親しかった人や親族が葬儀の前夜に一晩中付き添いをして邪霊の侵入を防いで最後の別れを惜しむという意味合いがありました。それが最近では、一般の弔問客を迎えて一時間ほどで終わる半通夜と呼ばれる形が増えています。そして、行われる意味合いも告別式に参列できない方のための別れの式という意味合いが濃くなっています。一般的な傾向として、18時から19時あたりの時間帯に行われることが多いです。
お通夜と告別式には様々な違いがあります。まず最初は開催される時間帯が異なります。前者は文字が示すとおりに夜に行われます。もっとも夜といっても儀式そのものが開催されるのは18時前後からとなるため、夏場はまだ太陽が出ている場合があります。その儀式が終わると棺桶の遺体と一緒に一夜を過ごすこととなります。その際には線香の火を絶やさないようにという言い伝えがあります。ただし近年は火災防止の観点から線香の火は電気式に変化しているし、ご遺族に疲れを増やさないようにという配慮から朝まで遺体と一緒に過ごさないで、自宅に帰って寝るようにと推奨されています。
葬儀は大体日中に行われますので、仕事を持っている人にとっては参加できない場合があります。そこで、前日に行われるお通夜に列席する場合が増えています。服装としては、告別式の前日に取り急ぎ駆けつけるといった意味合いが強い儀式ですので、ブラックスーツやダークスーツなどの地味な平服であれば問題ありません。もちろん用意ができるのであれば、喪服でも構いません。ネクタイや靴下も黒が原則ですが、事前に用意しておくものではありませんので、地味なものであれば平服でも構わないとされています。
嫁がれた先の祖父・祖母が亡くなられた場合は孫の嫁として参列するようになりますので、一応はお客側に立っても良いとされるお立場にはなります。しかし義理の祖父・祖母のお葬式やお通夜で本当に何もされないままお座りになられていますと、気を遣う事の出来ない嫁と義父・義母を始めとする親族の方に思われてしまいますよね。一方で何も言われていないのにもかかわらず、率先してお手伝いをし過ぎてもあまり良い印象を持たれません。
忌引きは親戚が亡くなったときに喪に服すことを指し、自分の家族や祖父母など近親者が亡くなったときに使うことが多く、学生や社会人の場合には学校や会社を休むことになるため忌引はお休みというイメージが強いですが忌引きは喪に服すという意味です。忌引き休暇は親戚が亡くなったときに喪主側として葬儀などの準備や片付け、お通夜や葬儀に参列するためのお休みです。亡くなった親戚が近親者であるほど忌引休暇が長期間になります。
高齢者の割合が高くなっていることはニュースなどで見聞きする機会が多くあるので、知っている方がかなりいるはずです。80歳以上生きるのが普通になっていますが、寿命には限度があるので、これからは逆に亡くなってしまう方が多くなると予測されています。今後は親族や友人のお通夜や葬儀に参列する機会がかなり増えると思われます。そこで、大学生の方がお通夜などに参列する際に気をつけた方がいいことを見ていきます。まず、服装に気をつけてください。