お通夜と告別式には様々な違いがあります。まず最初は開催される時間帯が異なります。前者は文字が示すとおりに夜に行われます。もっとも夜といっても儀式そのものが開催されるのは18時前後からとなるため、夏場はまだ太陽が出ている場合があります。
その儀式が終わると棺桶の遺体と一緒に一夜を過ごすこととなります。その際には線香の火を絶やさないようにという言い伝えがあります。ただし近年は火災防止の観点から線香の火は電気式に変化しているし、ご遺族に疲れを増やさないようにという配慮から朝まで遺体と一緒に過ごさないで、自宅に帰って寝るようにと推奨されています。
一方で後者は別れを告げるための儀式となります。これが正真正銘の最期の日となります。この儀式が行われるのは午前中から遅くても午後2時台となります。この儀式が終わると霊柩車で火葬場に向かって、そこで遺体が火葬されます。
火葬場は夜間営業をしないので、朝から昼間時間帯に儀式が行われることになります。この儀式では最も盛大になるので、住職さんは通常の1人ではなくて、このときだけは2人または3人が主流になります。なおこの告別式の儀式を行う日は友引の日を避けて行われます。
この日はまだ生きている友があっちの世界へ引っ張られないようにという言い伝えを厳守するためとなります。